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頭痛とは ─ 基礎知識

「いつもの頭痛だから」と片付けていませんか?

頭痛は日本人の約3〜4人に1人が悩む、ありふれた症状です。ただし「ありふれている」ことと「軽視していい」ことは違います。タイプによって原因も対処法も大きく異なるため、まずは自分の頭痛がどのタイプかを見極めることが何よりのスタートになります。

💡 痛んでいるのは「脳」ではない

脳そのものには痛覚がありません。頭痛で痛んでいるのは、頭部の血管・筋肉・神経・髄膜といった、脳を取り囲む組織です。だからこそ「どこが、どう痛むか」でタイプを見分けることができます。

📊 一次性頭痛と二次性頭痛
一次性頭痛(約9割)
頭痛そのものが症状の中心。緊張型・片頭痛・群発頭痛の3タイプ。本記事はこちらを中心に解説します。
二次性頭痛(要注意)
くも膜下出血・脳腫瘍・髄膜炎など、別の病気が原因の頭痛。頻度は少ないものの命に関わるため見逃せません。
「いつもと違う」「突然の激痛」「発熱や意識障害を伴う」頭痛は二次性のサインです。危険信号セクションを必ず先にお読みください。
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頭痛の3タイプと原因

一次性頭痛の9割を占める3タイプ。痛む場所・性質・誘因がはっきり違います。

項目緊張型頭痛片頭痛群発頭痛
痛む場所頭全体・後頭部・両側片側(時に両側)片目の奥・側頭部
痛みの性質締め付ける・重い・鈍いズキンズキンと拍動えぐられるような激痛
強さ軽〜中等度中〜重度極めて強い
持続時間30分〜数日4〜72時間15分〜3時間
動くと変わらない/少し楽悪化するじっとしていられない
付随症状肩こり・目の疲れ吐き気・光音過敏同側の涙・鼻水・充血
男女比男女ほぼ同じ女性が3倍多い男性が3〜7倍多い

緊張型頭痛(最多・約7〜8割)

頭をハチマキで締め付けられるような、重く鈍い痛み。慢性的な肩こり・首こりとセットで起きやすく、日本人で最も多いタイプです。

姿勢不良・スマホ首
頭が前に出ると首肩への負荷は通常の2〜3倍。後頭部の筋肉が硬くなり頭痛を招きます。
長時間のデスクワーク
同じ姿勢で固まると首肩の血流が低下し、疲労物質が溜まります。
眼精疲労
PC・スマホでのピント調節疲労が後頭部にまで影響します。
ストレス・歯ぎしり
無意識の食いしばりや精神的緊張が、側頭筋・咬筋を硬くします。

片頭痛(女性に多い・約2割)

頭の片側が脈に合わせてズキンズキンと拍動する痛み。光・音・においに敏感になり、吐き気を伴うこともあります。20〜40代女性に多く、生活への支障が大きいタイプです。

脳血管の拡張・収縮
血管の急な拡張で三叉神経が刺激され、拍動性の痛みが起きます。
ホルモン変動
月経・排卵・更年期など、エストロゲンの変動と密接に関連します。
天候・気圧変化
低気圧・台風・梅雨で悪化しやすく、自律神経の不安定が背景にあります。
睡眠の乱れ・特定の食品
寝不足・寝すぎ・赤ワイン・チョコレート等が誘因になることがあります。

群発頭痛(男性に多い・激痛)

片側の目の奥がえぐられるような激痛が、1〜2か月の「群発期」に毎日同じ時間帯に起きるタイプ。20〜40代男性に多く、医療機関での治療が第一選択になります。誘因は視床下部の働きの乱れと考えられ、群発期中はアルコール・喫煙が引き金になります。

「混合型」もよくあります

緊張型と片頭痛の両方を持っている方も少なくありません。普段は緊張型、月経前は片頭痛というパターンが典型的です。一つに絞れなくても焦らず、「今日はどっち寄りか」を見極めるのが大切です。

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セルフチェック ─ あなたはどのタイプ?

3タイプそれぞれのサインです。当てはまる数が多いものが、あなたの頭痛タイプの目安になります。

緊張型頭痛のサイン

  • 頭が「締め付けられる」ように痛む
  • 頭全体・後頭部が重だるい
  • 夕方〜夜にかけて痛みが強くなる
  • 肩こり・首こりが慢性的にある
  • 長時間のデスクワーク・スマホ後に出やすい
  • 動いても痛みが悪化しない
  • 吐き気はあまりない
  • 入浴・運動で楽になることがある

片頭痛のサイン

  • 頭の片側が脈打つように痛む
  • 動くと痛みが悪化する
  • 光・音・においに敏感になる
  • 吐き気・嘔吐を伴うことがある
  • 痛む前にチカチカ(閃輝暗点)が見えることがある
  • 月経前後に出やすい(女性)
  • 低気圧・天気の変化で出やすい
  • 暗くて静かな場所で寝ていたい

群発頭痛のサイン

  • 片目の奥がえぐられるように痛む
  • 痛みのあまりじっとしていられない
  • 毎日決まった時間(特に夜中〜明け方)に起きる
  • 1〜2か月続いた後、しばらく治まる
  • 痛む側の目が充血・涙・鼻水が出る
  • 群発期はアルコールで誘発されやすい
!!

この頭痛は救急へ ─ 危険信号

次のような頭痛は、命に関わる病気のサインかもしれません。鍼灸院ではなく、まずは救急・脳神経外科・神経内科へお越しください。

⚠ こんな頭痛はすぐに医療機関へ
  • 突然の激痛:「バットで殴られたような」過去最悪の頭痛 ─ くも膜下出血の疑い
  • 発熱・嘔吐・首の硬さ ─ 髄膜炎の疑い
  • 意識がはっきりしない・けいれん ─ 脳出血・脳腫瘍の疑い
  • 手足のしびれ・麻痺・ろれつが回らない ─ 脳卒中の疑い
  • 頭部を打った後の頭痛 ─ 慢性硬膜下血腫など
  • 50歳以降に初めて出てきた頭痛
  • これまでと明らかにパターンが違う頭痛
迷ったら救急へ。「大したことなかった」で終わるなら、それが何より良い結果です。

医療機関で器質的疾患が除外され、一次性頭痛と診断された後に、生活背景まで含めて整える鍼灸・整体がはじめて選択肢になります。

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放置すると慢性化する

「市販薬を飲めば治まるから」と頭痛を放置していると、知らないうちに慢性化が進んでいくことがあります。

頭痛の慢性化サイクル
頭痛が起きる

鎮痛薬で抑える

背景にある姿勢・自律神経・血流は残ったまま

頻度が増える

薬の量・回数が増える

薬物乱用頭痛 / 慢性連日頭痛
薬物乱用頭痛とは

月10日以上、市販の鎮痛薬を飲み続けると、痛みに敏感な体質になり、薬を飲まないと頭痛が起きるようになる状態です。日本では数百万人がこの状態にあると推計されています。

  • 頭痛の日数が増える
  • 薬が効きにくくなる
  • 朝、薬が切れる時間に頭痛が起きる
  • 気分の落ち込み・不眠を伴う
頭痛は「我慢する」ものではなく、「タイプを見極めて手を打つ」もの。早めの対応が、慢性化を防ぐ近道です。
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和からだみなおし処のサポート

頭痛施術の様子

医療機関で器質的な疾患が除外された一次性頭痛の方に対して、当院では鍼灸・整体・生活指導を組み合わせ、その場の痛みだけでなく「起きにくい体づくり」をサポートしています。

タイプ別のアプローチ

緊張型頭痛 ─ 首肩・後頭部の血流を整える
  • 後頭下筋群・僧帽筋・側頭筋への鍼で深部の硬さをゆるめる
  • 首肩の整体で姿勢のゆがみを補正
  • 眼精疲労に使われるツボ(風池・天柱・太陽)を組み合わせる
  • 仕事・スマホ姿勢の見直しを生活指導
片頭痛 ─ 自律神経と血管の安定をサポート
  • 自律神経の調整に使われるツボ(百会・合谷・内関)への鍼
  • 頸椎周りの緊張をゆるめる施術
  • 発作時は刺激を最小に。発作と発作の「間」のケアを重視
  • 気圧・ホルモン・睡眠などの誘因管理を一緒に組み立てる
群発頭痛 ─ 医療機関と連携しながら補完
  • 群発期は専門医(神経内科・頭痛外来)の治療が第一選択
  • 当院は「群発期の合間(寛解期)」の体質ケアとして対応
  • 視床下部・自律神経のバランスに使われるツボでサポート
  • 禁酒・禁煙のサポートも並行

ご来院をお勧めしたい方

1
市販薬を月10日以上飲んでいる
薬物乱用頭痛の入り口です。鍼灸で薬に頼らない期間を増やしていけるようサポートします。
2
頭痛で仕事・家事に支障が出ている
月数回でも生活に影響が出ているなら、放置せず一度ご相談ください。
3
頻度が少しずつ増えてきた
慢性化の入り口。早めの対応で、起きにくい体づくりを目指せます。
4
肩こり・首こりが慢性的にある
緊張型頭痛のもっとも多い背景。首肩を整えるだけで頭痛が軽くなる方も多くいらっしゃいます。

自宅でできるセルフケア

タイプによって、推奨されるセルフケアは正反対のことすらあります。

緊張型 ─ 温めて動かす
PC・スマホ姿勢の見直し/1時間に1度の休憩/後頭部・首肩のストレッチ/入浴で温める。
片頭痛 ─ 暗く静かに冷やす
発作中は暗所で安静/睡眠リズムを整える/気圧変化に備える/誘発食品を記録。
共通 ─ 生活の土台を整える
水分1日1.5〜2L/週2〜3回の有酸素運動/ストレス管理/鎮痛薬は月10日以内。
枕の高さを合わせる
仰向けで首と布団の隙間が埋まる高さが目安。朝の頭痛が枕で変わることも。

真逆になることもある:緊張型は温めて動かすが基本。片頭痛は発作中、暗くて静かな所で冷やすのが基本。タイプの見極めが、セルフケアの精度を決めます。

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プレミアム鍼灸&整体|頭痛タイプに合わせたサポート

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タイプを見極めて、体の土台から整えていけば、起きにくい体に近づいていきます。

「いつもの頭痛」から、あなたを少し自由にしたい。
和からだみなおし処は、その伴走者でありたいと思っています。

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