タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラル——5大栄養素は体をつくり、動かし、守る基本です。
でも、食べた栄養がしっかり使われるためには「巡ること・排泄すること・バランスを保つこと」が欠かせません。
その流れを支えているのが、食物繊維・水分・電解質。今回はこの「補助栄養素」を一緒に見ていきましょう。
ハリーちゃん
ハリーちゃん

5大栄養素ってタンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルだよね?それだけちゃんと食べてれば完璧じゃない?

院長
院長

どんなに良い栄養を食べても、体の中で「巡らせる仕組み」が整っていないと、うまく使われないんだ。その流れを支えているのが食物繊維・水分・電解質だよ。

01補助栄養素とは——栄養を「活かす」流れの土台

消化して、吸収して、体のすみずみに運んで、不要なものを外へ出す。この流れが滞ると、どんなに良い食事をしていても体にうまく活かせません。補助栄養素はその「流れの土台」を整える役割を担います。

🌿
食物繊維
腸の働きを整え
血糖値の安定にも
💧
水分
血液・リンパ・代謝
流れのすべてに関わる
電解質
体液バランスと
神経・筋肉の調整

02食物繊維——腸を整え、血糖値も安定させる

ハリーちゃん
ハリーちゃん

食物繊維って便秘に効くやつでしょ?ぼく便秘じゃないし、あんまり関係ないかな……

院長
院長

役割は便秘解消だけじゃないんだ。血糖値の安定・免疫力・肌の調子・コレステロールの排泄にも関わる。最近は「第六の栄養素」と呼ばれるくらい注目されているんだよ。

食物繊維の2種類——水溶性と不溶性

  • 水溶性(納豆・海藻・果物)——腸内で発酵し善玉菌のエサに。血糖値の急上昇を抑え、コレステロールの排泄も助ける
  • 不溶性(玄米・野菜・豆類)——便のかさを増やし、腸のぜん動運動を活性化。排便をスムーズに

食物繊維が不足すると

  • 便秘・下痢が繰り返す
  • 肌荒れ・ぽっこりお腹
  • 食後の血糖値スパイク(眠気・集中力低下につながる)
  • 腸内環境の悪化→免疫力の低下
  • コレステロール・老廃物が排泄されにくくなる
臨床23年の現場から——腸と体の回復
  • 慢性的な肩こり・不眠・気分の落ち込みを抱えている方に、腸の不調が重なるケースが多い
  • 食物繊維を増やすと腸内環境が整い、自律神経も落ち着きやすくなる
  • 腸内細菌はセロトニン(幸せホルモン)の約90%を産生する場所
  • 玄米食や発酵食品を取り入れている方ほど、施術後の回復が安定している印象がある
食品種類取り入れ方のコツ
玄米・雑穀米不溶性白米と混ぜるだけでOK。週数回から始めて
海藻(わかめ・昆布・めかぶ)水溶性味噌汁に入れるだけ。毎日継続しやすい
納豆・豆類水溶性+不溶性納豆は1日1パック。手軽で最強の発酵食品
野菜(ブロッコリー・ごぼう等)不溶性中心食事の最初に一口で血糖値の急上昇を抑える
果物(りんご・キウイ等)水溶性朝に食べると腸が動きやすい

03水分——血液・リンパ・代謝を動かす「流れの中心」

ハリーちゃん
ハリーちゃん

むくみたくないから水分は控えめにしてるよ!水を飲むとむくむんでしょ?

院長
院長

実は逆で、水分が不足するとむくみやすくなるんだ。体が「水不足」を感知して、持っている水をため込もうとするからね。

💧 1日の水分摂取目安
体重(kg)× 30〜35ml
  • 50kg → 約1.5〜1.75L
  • 60kg → 約1.8〜2.1L
  • 70kg → 約2.1〜2.45L
※食事からの水分(約0.5〜1L)も含む。カフェインには利尿作用があるため、お茶・コーヒーを多く飲む方は水を意識的に追加で。

水分不足が引き起こす不調

  • むくみ(逆説的だが、不足するとためこむ)
  • 頭痛・だるさ・集中力の低下
  • 便秘・尿が濃くなる
  • 足がつりやすくなる
  • 血液がドロドロになり、血流が悪化する
臨床23年の現場から——水分と血流
  • 水分が少ない方は筋肉・筋膜が硬くなりやすく、施術の効果が出にくいことがある
  • 「朝一杯の水」を習慣にしてもらうだけで、施術後の状態が変わる方も多い
  • 慢性的な肩こり・腰痛がある方は、まず水分摂取の見直しが回復の糸口になることも
  • 「量」より「飲む回数とタイミング」が大切。朝・食事前・入浴前後・就寝前が特に効果的

04電解質——体液バランスと神経・筋肉の調整

ハリーちゃん
ハリーちゃん

電解質ってスポーツドリンクのCMで聞くやつだよね!運動するときだけ気にすればいいんじゃない?

院長
院長

電解質は運動中だけじゃなく、日常的に汗・尿・呼吸で失われているんだ。特に夏場や冷暖房の効いた室内にいる方は不足していることが多いよ。

主な電解質とその役割

  • ナトリウム(Na)——体液量・血圧の調整。神経・筋肉の機能維持
  • カリウム(K)——Naとバランスをとりむくみを解消。血圧を下げる働きも
  • マグネシウム(Mg)——筋肉の弛緩・神経の安定。300以上の酵素反応に関与
  • カルシウム(Ca)——筋肉の収縮・神経伝達・心臓のリズム維持
  • 塩素(Cl)——胃酸の材料。体液の浸透圧調整

激しい発汗後や体調不良時に水だけを大量に飲むと、体液中の電解質濃度が薄まり「低ナトリウム血症」になるリスクがあります。水分補給と同時に、少量の塩分やミネラルを補うことが重要です。日常的には味噌汁・海藻・野菜でこまめに補うのが理想的です。

電解質不足のサイン

  • こむら返り・足がつる
  • めまい・頭が重い・ぼーっとする
  • 疲れやすい・集中力が続かない
  • 心臓がどきどきする(不整脈感)
  • 夏場の熱中症リスクの高まり
臨床23年の現場から——電解質と慢性症状
  • 夜中のこむら返りを繰り返す方は、Ca・Mg・Kのバランスを見直すと改善することがある
  • 慢性的な頭痛・めまいにNa・Kの乱れが関わっているケースがある
  • 冷暖房の効いた環境で働く方は、自覚がなくても電解質が失われやすい
  • 高齢の方は「のどの渇き」を感じにくくなるため、意識的な補給を習慣に

05補助栄養素が整うと起きる「良い変化」

体の「流れ」が整うと、日々の体調が全体的に底上げされます。患者さんからも「なんかすっきりした」「疲れが抜けやすくなった」という声をよく聞きます。

便通が整う
むくみが取れる
疲れにくくなる
食べすぎが減る
血糖値が安定する
食後の眠気が減る
集中力が上がる
肌の調子が整う
回復がスムーズ
足がつらない
体が軽い
気分が安定する

06無理なく続けるための小さな習慣

ハリーちゃん
ハリーちゃん

よし!全部一気に始めるよ!朝から玄米、2リットル水、味噌汁……あれ、続かなさそう……

院長
院長

健康習慣は「続けること」が一番大切。まず1つだけ選んで2週間続けてみよう。小さな積み重ねが、体を確実に変えていくよ。

習慣効果難易度
☀️ 朝にコップ1杯の水腸の活性化・血液サラサラ・代謝UP★☆☆ とても簡単
🍲 味噌汁を1日1杯電解質・ミネラル・食物繊維がまとめて補える★☆☆ とても簡単
🌿 味噌汁に海藻をプラス水溶性食物繊維・ヨウ素・Ca・Mgが補える★☆☆ とても簡単
🥦 食事の最初に野菜をひと口血糖値の急上昇を抑え、食後の眠気が減る★★☆ 少し意識
🌾 白米を玄米・雑穀米に変える食物繊維・ミネラルが大幅UP★★☆ 少し意識
🥤 甘い飲み物を水・お茶に置き換える血糖値安定・電解質バランスが整いやすい★★☆ 少し意識

どれか1つだけ始めるなら「朝にコップ1杯の水」が最もハードルが低く、効果も実感しやすいのでおすすめです。起き抜けに飲むだけで、腸が動き始め・体温が上がり・代謝がスタートします。

まとめ:補助栄養素は「栄養を活かす流れの土台」

  • 食物繊維・水分・電解質は、5大栄養素を体で使えるようにする「巡り」の役割
  • 食物繊維は腸・血糖値・免疫・肌に関わり、「第六の栄養素」とも呼ばれる
  • 水分不足はむくみを引き起こす。「ため込み」を防ぐには適切な水分補給が必要
  • 電解質は日常的に失われるため、運動時に限らず毎日意識することが大切
  • 腸内環境は自律神経・気分・免疫とも連動しており、体全体の土台になる
  • まずは「朝一杯の水」「味噌汁を1杯」など、小さな1つから始めるのが続くコツ
  • 施術と合わせて整えることで、体の回復がスムーズになる

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