ビタミン|体の働きを支える
“補酵素”という大切な栄養素

ハリーちゃんと院長が、ビタミンの基本から上手な摂り方まで一緒に学びます。

ビタミンについて考えるハリーちゃん

疲れやすい・肌荒れが続く・風邪をひきやすい・なんとなく集中できない——。
こうした”なんとなく調子が悪い”という感覚は、ビタミン不足から起こることが少なくありません。
体の材料にはならないのに、なぜ”絶対に必要”なのか。その理由を一緒に見ていきましょう。

01ビタミンとは何か——体の”スイッチ役”
ハリーちゃん
ハリーちゃん

ビタミンってよく聞くけど……ぼくはビタミンCのグミをいっぱい食べてるから完璧だよ!それだけで十分でしょ?

院長
院長

それだとビタミンCの糖分も一緒にたっぷり摂っていることになるよ。ビタミンはCだけじゃなくて13種類あってね、それぞれ全然違う役割を持っているんだ。1種類だけで全部カバーするのはなかなか難しいんだよ。

ハリーちゃん
ハリーちゃん

13種類!?ビタミンってそんなにあるの?何の役に立つの?

院長
院長

ビタミンはタンパク質や糖質と違って、体の材料にもエネルギーにもならない。でも体の中で起きるすべての化学反応を助ける”補酵素”なんだ。ビタミンがないと、いくら他の栄養素をとっても、うまく使えない体になってしまうよ。

ビタミンの本質——”鍵”のイメージで理解する

  • 体は酵素を使って、エネルギー生産・皮膚修復・免疫・神経調整などを行う
  • ビタミンはこの酵素が動くための”鍵”のような存在
  • 鍵(ビタミン)がないと、酵素は働けない → 体の機能がうまく進まなくなる
  • ほんの少し不足するだけで、”なんとなく不調”として体に現れやすい

02ビタミンは2タイプ——水溶性と脂溶性
ハリーちゃん
ハリーちゃん

13種類全部いっぺんに覚えられる気がしないんだけど、なにかわかりやすく分ける方法はある?

院長
院長

まず「水に溶けるか・油に溶けるか」で大きく2つに分けて考えると整理しやすいよ。この違いが、摂り方や気をつけることに直結するんだ。

水溶性 vs 脂溶性——何が違うの?

  • 水溶性ビタミン(B群・C)——水に溶けて余った分は尿で出ていく。体に溜められないので毎日こまめに摂ることが大切
  • 脂溶性ビタミン(A・D・E・K)——油に溶けて体に蓄積できる。油と一緒に摂ると吸収UP。ただしサプリで大量摂取すると過剰症のリスクあり

03各ビタミンの役割と不足サイン
ハリーちゃん
ハリーちゃん

じゃあ1個1個教えて!ぼく最近やたら疲れるし、口の中に口内炎もできてるんだよね……

院長
院長

その症状、実はビタミンB群不足のサインかもしれないよ。施術でもよく気になる症状なんだ。まずは水溶性から一緒に見ていこう。

🔷 水溶性ビタミン(毎日必要)

水溶性 / B群
ビタミンB1
糖質をエネルギーに変える。神経の維持
疲れやすい・イライラ・集中力低下・手足のしびれ

水溶性 / B群
ビタミンB2
脂質・タンパク質の代謝。皮膚・粘膜の維持
口内炎・肌荒れ・目の充血・髪のパサつき

水溶性 / B群
ビタミンB6
タンパク質代謝・神経伝達物質の生成。セロトニンの材料
イライラ・不眠・PMS・神経症状

水溶性 / B群
ビタミンB12
神経の保護・赤血球の生成
手足のしびれ・貧血・集中力低下(ベジタリアンに多い)

水溶性 / B群
ビタミンB3(ナイアシン)
エネルギー代謝・皮膚・粘膜・神経の維持
疲れやすい・肌荒れ・口内炎・集中力低下

水溶性 / B群
ビタミンB5(パントテン酸)
ストレスホルモンの合成・脂質代謝・免疫
疲れやすい・免疫の低下・ストレスへの耐性低下

水溶性 / B群
ビタミンB7(ビオチン)
皮膚・髪・爪の健康。糖質・脂質代謝
髪のパサつき・抜け毛・肌荒れ・爪が割れやすい

水溶性 / B群
葉酸
細胞の新生・DNA合成。妊娠初期に特に重要
貧血・疲労・妊娠初期の神経管閉鎖障害リスク

水溶性
ビタミンC
抗酸化・コラーゲン生成・免疫・鉄の吸収補助
疲れやすい・肌荒れ・風邪をひきやすい・ストレスに弱くなる

栄養の観点から補足

ビタミンB6はセロトニン・ドーパミンなど神経伝達物質の合成に直接関わります。気分の波・不眠・PMSに悩む方はB6不足の可能性があります。また、ビタミンCはストレスや喫煙で急速に消耗するため、ストレスが多い時期は意識的に増やすことが大切です。

🔶 脂溶性ビタミン(油と一緒に摂ると吸収UP)

脂溶性
ビタミンA
皮膚・粘膜の維持、目の機能、免疫
肌荒れ・ドライアイ・夜盲症・風邪をひきやすい

脂溶性
ビタミンD
カルシウム吸収・骨の維持・免疫・気分の安定・ホルモン調整
倦怠感・骨の弱化・免疫低下・気分の落ち込み・筋肉の回復遅延

脂溶性
ビタミンE
抗酸化・血行改善・細胞の老化防止
冷え・むくみ・血流低下・肌のくすみ

脂溶性
ビタミンK
血液凝固・骨の健康(カルシウムを骨に定着させる)
内出血しやすい・骨が弱くなる・骨粗鬆症リスク

🪡 鍼灸師・臨床23年の現場から——ビタミンDについて

ビタミンDは特に注目しています。不足すると筋肉の回復が遅くなり、慢性的な痛みや疲労が抜けにくくなることがわかっています。現代人は室内にいる時間が長く、日光を浴びる機会が減っているため、食事だけで補うのが難しいビタミンです。

  • 施術後の回復が遅い方に、ビタミンD不足が関係していることがある
  • 慢性的な腰痛・肩こりが改善しない場合、栄養面(特にD・B群)を一緒に見直すと変化が出やすい
  • 自律神経の乱れ・気分の落ち込みにも、ビタミンDの低下が関わっているケースがある

日光浴(1日15〜30分)+サーモン・卵・きのこ類の摂取が、現実的な対策です。

04ビタミンが不足すると起きること
ハリーちゃん
ハリーちゃん

ちょっと待って……疲れやすい、口内炎、風邪をひきやすい、集中できない、イライラ——全部ぼくの症状じゃない?!

院長
院長

気づいてくれたこと、それがまず大事だよ。ビタミン不足は「エネルギーが作れない=疲れる」という形で出てくることが一番多いんだ。ハリーちゃんの体が教えてくれているサインかもしれないね。

疲れやすい
肌荒れ
口内炎
集中できない
イライラ
冷え
立ちくらみ
倦怠感
風邪をひきやすい
甘いものが欲しくなる
貧血傾向
気分の落ち込み
不眠
筋肉の回復が遅い
🪡 当院で多いパターン
  • B群不足——疲れが抜けない・口内炎が繰り返す・手足のしびれ
  • ビタミンD不足——施術後の回復が遅い・慢性的な腰痛・気分が落ちやすい
  • ビタミンC不足——ストレスが多い時期に肌荒れ・免疫低下が重なる
  • ビタミンA不足——乾燥肌・粘膜の弱さ・風邪をひきやすい体質

施術を受けながら食事の見直しも合わせて行うと、回復のスピードが変わってきます。

05摂りすぎはどうなの?——過剰摂取について
ハリーちゃん
ハリーちゃん

じゃあビタミンのサプリを大量に飲めば完璧じゃない?全種類まとめて飲んじゃおう!

院長
院長

気持ちはわかるけど、多ければ良いとはならないんだよ。水溶性ビタミンは余分が尿で出るけど、脂溶性ビタミンは体に蓄積されるから、サプリで大量に摂り続けると逆に体の負担になることもあるんだ。

過剰摂取のリスク

  • 水溶性(B群・C)——余分は尿で排出されるため、通常の食事範囲では心配は少ない。ただし極端に大量のサプリは消化器への負担になることも
  • 脂溶性(A・D・E・K)——体に蓄積される。特にビタミンAとDの高容量サプリは長期摂取に注意が必要(頭痛・吐き気・肝臓への負荷)
  • 基本は食事から自然に摂るのが一番安全で、バランスも崩れにくい

06ビタミンを効率よく摂る食事のコツ
ハリーちゃん
ハリーちゃん

じゃあ食事で摂るのが一番なんだね。でも何を食べればいいの?なんか難しそう……

院長
院長

難しく考えなくて大丈夫だよ。「この食品を意識すれば自然に揃う」というものがあるから、それを知っておくだけで十分なんだ。

食品含まれる主なビタミンポイント
🥚 卵A・D・E・B群「最強のビタミンセット」。1日1〜2個が目安
🥦 色の濃い野菜(ブロッコリー・ほうれん草等)A・C・E・葉酸炒めるとA・E・Kの吸収UP。Cは短時間加熱で
🍊 果物(いちご・キウイ・みかん等)C朝〜昼に食べるのがベスト。加熱せず生で
🐟 鮭・サーモン・うなぎD・B群・AビタミンDが豊富。週2〜3回で十分
🍖 豚肉・レバーB1・B6・B12・A(レバー)疲労回復に特に◎。B群が豊富
🫘 大豆製品・納豆・味噌B群・K発酵食品は腸の働きも助ける。毎日少量を
🍄 きのこ類(しいたけ・まいたけ等)D・B群干ししいたけは特にビタミンDが豊富
調理の工夫で吸収が変わる
  • ビタミンCは熱に弱い → 生食・短時間調理がベスト
  • ビタミンA・D・E・K(脂溶性)は油と一緒で吸収UP → 炒める・オリーブオイルをかける
  • ビタミンB群は水に溶けやすい → 煮汁ごと食べるスープや味噌汁が◎
  • 日光に当たること(15〜30分/日)でビタミンDを体内で合成できる


まとめ:ビタミンは”補酵素”——体の機能を動かす縁の下の力持ち

  • ビタミンはエネルギーや体の材料にはならないが、すべての代謝反応に必要な”鍵”
  • 水溶性(B群・C)は毎日補給が必要。脂溶性(A・D・E・K)は油と一緒に摂ると吸収UP
  • 現代人はストレス・加工食品・室内生活でビタミンが不足しやすい
  • 疲れ・口内炎・肌荒れ・気分の落ち込みはビタミン不足のサインかもしれない
  • 卵・色の濃い野菜・果物・青魚・発酵食品を意識するだけで自然に補える
  • サプリは補助として使い、脂溶性は大量摂取に注意
  • 施術と食事の見直しを組み合わせると、体の回復スピードが変わってくる
ハリーちゃん
ハリーちゃん

よーし!今日から卵と野菜をちゃんと食べるよ!あ、でもビタミンCのグミも続けていいよね……?

院長
院長

食事をしっかり整えることが先だけど、グミを楽しみながら続けるのも悪くないよ。一歩踏み出せたことが大事。毎日の小さな積み重ねが、体を確実に変えていくよ!

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